作品情報
作者 | 宮部みゆき |
レビュー | レビュー3.8 |
発行日 | 2000/07/30 |
総ページ数 | 281 |
ふるかわ
江戸時代にどっぷり浸かれる
お店や町民が主人公となる短編怪異譚。
(本ページはプロモーションが含まれています)
あらすじ|9作品収録
- 居眠り心中…お店の若旦那に捨てられた女中の怨念がみせる幻。(不思議)
- 影牢…座敷牢に閉じ込められる女将。けだもののような人間達が登場する。(おぞましさと恐怖)
- 布団部屋…奉公先の、普段は使われていない「布団部屋」で一夜を明かすよう指示される。(姉妹の愛)
- 梅の雨降る…真面目で働き者の少女は美しさにあぐらをかく少女に嫉妬した。(怖く、切ない)
- 安達家の鬼…人間が集めた穢れから生まれた鬼。(ひどい仕打ち、不思議)
- 女の首…ほかの人には見えない首の絵(怨霊退治)
- 時雨鬼…少女の恋心を弄ぶ人の皮を被った鬼(切ない。すごく好きな話)
- 灰神楽…火鉢に水を落とすと「じゅわっ」と生まれる灰神楽。(不思議)
- 蜆塚…年を取らない人間に興味を持った男(急展開。怖い)
感想|ネタバレなし
楽しめました。
江戸の町民の暮らしぶりも覗け、当時の習慣などを知るきっかけにもなりました。
しんみり、だけでなく恐怖も感じられる読み応えのある1冊。
作者の他作品
- おそろし―三島屋変調百物語事始― 3.0 2008/07/30 481ページ
- あんじゅう―三島屋変調百物語事続― 4.0 2010/07/25 563ページ
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