作品情報
作者 | 国広正人 |
レビュー | 3.0 |
発行日 | 2011/10/25 |
総ページ数 | 248 |
受賞歴 | 第18回日本ホラー小説大賞大賞受賞 |
ふるかわ
穴に異常な執着を見せる男の
奇妙な物語。
他、ホラーらしき短編4話を収録。
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国広正人「穴らしきものに入る」あらすじ【5話収録】
- 穴らしきものに入る
自宅前で洗車していた男は、ふと、手にしているホースに指を入れ、
次いで肘、肩、胴と難なく全身がホースに入ってしまった。
以降、穴らしきものを見つけると入ってみたくなり、行動はエスカレートする。 - 金骨
金蔵の葬儀を終え、火葬場に集う近親者と親戚一同。
遺体の焼却後に現れたのはなんと、まばゆい金でできた骨格だった!?
故人の死を悼んでいた親族の眼に欲望の光が宿り…。 - よだれが出そうなほどいい日陰
日に焼けることを極度に恐れる女。しかし働かずには生きていけない。
今日も全身黒ずくめで肌を太陽から隠し、自転車にまたがってヤクルトンを配る。
あるビルが作るお気に入りの日陰が解体により失われたことをきっかけに、女の慎ましい生活が破綻することとなる。 - エムエーエスケー
朝起きて鏡を見るとマスクを被っていた。
「なんだ?」マスクを脱ぐと、その下にさらに他のマスクが!?
突然、マスクを被ったままの生活を強いられることとなったサラーリーマンの男。
マスクを被っているだけで日常はこんなにも大変! - 赤子が一本
猛暑の中、買い物袋を持って帰宅する夫婦は、かなり古びた自販機に目を止める。
当たりつきで「7が揃えば、赤ちゃん1本プレゼント」と書いている。
不道徳だと思いつつも妻は自販機に強い興味を惹かれる。
【穴らしきものに入る】感想|ネタバレなし
「穴らしきものに入る」
穴に体を通すときの表現がどうかしてると思うほど丁寧。オチがきれい。
他の話も奇妙なコメディーで構成されている。
クスっと笑え、楽しく読めるところもあるのですが、全体的には「読む」ということ自体に疲労を感じる。
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