作品情報
作者 | 宮部みゆき |
レビュー | 4.0 |
発行日 | 2010/07/25 |
総ページ数 | 563 |
ふるかわ
お江戸で暮らしていくのは
人も妖も大変なんだな。
敬われなくなった神様、心を病む人々
へんてこな妖、みんなが幸せそうに見える村
ページは長いけど、読みやすい。
読み応えと満足度が高い怪談4話。
【あんじゅう―三島屋変調百物語事続―】あらすじ
前作(おそろし―三島屋変調百物語事始―)から間を置かず6つ目のお話を待つ三島屋。
おちかの周りがうんとにぎやかになってまいります。
三島屋奉公人「新太」の知り合いのちびっ子たち
新しい女中たのもしい「お勝」、手習い所の若先生「青野利一郎」
あまり外に出ないおちかの世界が広がっていきます。
心温まるのみではなくゾクりとするお話もあり。
- 逃げ水…水を枯らす神様と少年の共同生活
- 藪から千本…人形に針が刺さると人形の雛型の女性の皮膚もただれる
- 暗獣…紫陽花屋敷の無邪気な化け物
- 吠える仏…平和に暮らす村人たち共通の秘密
【あんじゅう―三島屋変調百物語事続―】感想|ネタバレなし
子供たちが元気でとってもかわいい!
しかし世間の冷たい風にさらされることもあり
親になった気分で子供を心配し、素直に強く育ってほしいと感じました。
ほんわかする場面が多いですが人の業の恐ろしさに
背筋が寒くなるお話もありホラーとして読み応えがありました。
作者の他作品
- あやし3.8 2000/07/30 281ページ
- おそろし―三島屋変調百物語事始― 3.0 2008/07/30 481ページ
ほかの作品を見る>> これは怖い!ホラー小説『名作含む50冊以上』感想レビュー|日本の作家29人
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