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残穢|あらすじと感想ネタバレなし

作品情報

作者小野不由美
レビュー3.8
発行日2015/07/29
総ページ数349
受賞歴第26回山本周五郎賞受賞
映像化2016年映画化
ふるかわ

ふとしたきっかけで始めた調査で
想像を絶する闇に遭遇する!?

ドキュメンタリー忌地ホラー。

【残穢】あらすじ

“怖い話”を収集している小説家の「私」の元に
「住み始めた部屋で畳を擦るような音がする…」と
読者の一人、ライターの「久保さん」から連絡が来る。

調べを進めた久保さんによると
居住のマンションのいくつかの部屋では以前から
畳を擦るような音やいないはずの赤ん坊が泣く声がするため
越してきたばかりの複数の住民が契約期間満了を待たず退去しているという。

久保さんは怪異から無事逃れることはできるのか。
また、原因は解明することはできるのか…!?
6年以上に及ぶ調査をドキュメンタリータッチで綴る。

【残穢】感想|ネタバレなし

コツコツ、丁寧に関係者の証言を記載されており
読んでいるだけでも結構疲労を感じます。

本書の半分以上を読んだ段階でも派手なシーンは出てきません。
しかし、読み進めることができるのは
作者のテクニックのなせるものなのかなと思います。
そして、それぞれの怪異の原因…かなり怖いです。
自分の身を危険にさらさずに興味深いお話を楽しめたお得感と
真っ黒な恐怖の澱が心の底に静かーにたまっていく感覚を味わえました。

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