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玩具修理者|あらすじと感想ネタバレなし

作品情報

作者小林泰三
レビュー 5.0
発行日1996/04/25
総ページ数224
受賞歴第2回日本ホラー小説大賞短編賞
映像化1998年コミック化 2002年映画化・舞台化
ふるかわ

珍妙な世界観の中で繰り広げられる幻想怪奇譚
2作品が収録されています

(本ページはプロモーションが含まれています)

【玩具修理者】あらすじ(2作品収録)

玩具修理者【2作品収録】
  • 玩具修理者
  • 酔歩する男

収録作品1:玩具修理者(あらすじ)

ある暑すぎる日、朦朧とする少女は弟「道雄」を背負ったまま歩道橋の階段を転がり落ち、下敷きになった弟は死んだ。
このままでは親にどんなに怒られるかしれない。自身も大けがを負いながらも少女は「ようぐそうとほうとふ」という、
噂の修理者の元に腐敗が進む弟を背負って向かうのだった。

収録作品2:酔歩する男(あらすじ)

ある目的のため「時間逆行」に狂気的に固執する男。
時間とは何か?相対性理論、量子力学、電磁気学等からアプローチし模索を続ける日々。
たどり着いた先には人知を超えた苦痛が待ち受けていた…。

【玩具修理者】感想・ネタバレなし

収録作品1:玩具修理者(感想・ネタバレなし)

些細なことでキレたり、しつこく質問したり、何かずれている登場人物が妙な空気を作り上げています。
少女が頭から血を流しながら死んだ弟をおぶって修理者の居所を近所の女の子に聴くシーンがあるのですが、
血だらけの少女と意外と落ち着いて会話する女の子という日常ではありえない状況になんだかコミカルさも感じます。
そこまでグロくなく登場人物の痛覚かなり鈍め。会話は面白くストレスなく読め、ストーリーもきれいにまとまっている。

収録作品2:酔歩する男(感想・ネタバレなし)

こんなホラー見たことない。かなり賛否が分かれている話だが私は大好き。
物理や数学の「証明」のような議論が大半を占めており、それが面白いほど突飛なんだけど、説得力を持っている。
ついていくのがやっと、といった感じで少し難しいがその分、読み応え十分!
170ペ―ジとボリュームがあるが是非、読んでみてほしい作品。

ページ数があって読むのが苦手な方は、朗読でも聴ける作品です。

本書「玩具修理者」は本の朗読音声を提供している
AmazonのサービスAudible(オーディブル)に収録されています。

初めて利用される方は無料で聴けますのでどうぞ。

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