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【瀬名秀明】小説「パラサイト・イブ」あらすじと感想ネタバレなし

作品情報

作者瀬名秀明
レビューレビュー3.8
発行日1995/04/30
総ページ数387ページ
受賞歴第2回日本ホラー小説大賞受賞
映像化ラジオ/漫画/ゲーム/映画化
ふるかわ

作者自身が研究するミトコンドリアを
題材にして書かれた人類存続を揺さぶるサイエンスホラー。
豊富な知識から創造されたストーリ―は
「こんなこと、ありえない。」とは言い切れない説得力を持つ。

瀬名秀明「パラサイト・イブ」あらすじ

生化学者「永島利明」の妻「聖美」は
腎臓バンクのドナー登録をして間もなく交通事故により死亡した。

利明は移植医に腎の提供と引き換えに
聖美の肝細胞を取り出したいと要求する。

腎は14歳の「安斉麻理子」に無事移植されるも
毎夜、彼女は自身の身体が飛び跳ねるほど動き回る移植腎と
何かが近づいてくる音の悪夢にうなされ続ける。

一方、利明が聖美の誕生日から名付けた肝細胞「Eve 1」は
通常では考えられない速度での増殖能力をみせ…。

小説「パラサイト・イブ」感想|ネタバレなし

「Eve 1」から麻理子を守るために奔走する場面は
これからどう対抗すればよいのか具体策がないけど
とりあえず「Eve 1」から麻理子を遠ざけなくてはーっ!?
っと、利明たちと一緒になって熱くなれました。(300Pあたりから)

中盤までは「培養方法」「移植手順」「術後のケア方法」など
専門用語を踏まえて教えてくれる文章が白目をむくほど苦しかったけど
各所に見どころも配置していてくれてて、なんとか読み切ることができた。

見どころの1つは官能的な交配シーンで
人間離れした交わりが想像しやすく表現されている。
物語の最後の最後でも蠢く肉塊、放つ臭気が丁寧に描かれており
クライマックスを彩っておりました。


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