耳で聴く怖い話|「おすすめ怪談&怖い小説」朗読100話以上ご紹介 詳細記事を見る

天帝妖狐|あらすじと感想ネタバレなし

作品情報

作者乙一
レビュー 5.0
発行日1998/04/28
総ページ数242
ふるかわ

肌に冷たいナイフの刃を当てられたような鋭い恐怖を味わえる。
クオリティー高過ぎな2話の短編を収録。

(本ページはプロモーションが含まれています)

【天帝妖狐】2話収録

  1. A MASKED BALL-及びトイレのタバコさんの出現と消失-

男子高校生「上村」は学校敷地内の人通りの少ないトイレを喫煙所として利用していた。
ある日「ラクガキスルベカラズ」というメッセージがトイレの個室に書かれているのを発見する。
以降、その場所は上村含め匿名の人物たちの愚痴などを書き連ねる伝言板のような役割を果たすようになるが
1人が不気味なことを書き残した後、学校で犯人不明の器物破損が連続で起こる。

  1. 天帝妖狐

高校生「鈴木杏子」は下校途中、力なく倒れこむ浮浪者の男「夜木」に出会う。
全身に包帯を巻いた怪しい男であるが見過ごすことができず
祖母と暮らしている家で保護することに。
杏子たちの優しさにつかの間の安らぎを得る夜木だが
幸福は長くは続かなかった。

【天帝妖狐】感想|ネタバレなし

「A MASKED BALL」能天気な高校生がラクガキでコミュニケーションをとるさまが微笑ましい。
社会人になると気を抜いて話せることってないから和みました。
ミステリー要素が強く、犯人がサイコであることでホラーとしても楽しめました。

「天帝妖狐」到底想像できないような苦しみを抱えている男の話なのですが
作者が実に豊かな表現で男の感情を描いているおかげで、恐ろしい境遇を追体験できます。

¥440 (2022/04/03 10:29時点 | Amazon調べ)

ほかの作品を見る>> これは怖い!ホラー小説『名作含む50冊以上』感想レビュー|日本の作家29人

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA